【塗装の耐久性ってどれくらい?】
「この塗装、どれくらい持つ?」——現場で最もよくいただく質問のひとつです。
結論から言うと、塗料の種類・前処理・環境条件で大きく変わります。まずはざっくり目安から。
🧭 用途別・耐久性のざっくり目安(あくまで一般論)
- 屋外金属(アルミ・鋼材など)
フッ素系/粉体:おおむね 7〜15年
シリコン系:5〜10年
ウレタン系:3〜7年
※紫外線・塩害・膜厚・前処理品質で前後します。 - 屋内金属
人の接触や薬品が少なければ 10年超 も珍しくありません。 - 屋外木部
吸放湿や日射の影響を受けやすく 3〜7年 が目安。定期洗浄と早めの再塗装が鍵。 - カーテンウォール(金属パネル)
高耐候仕様(フッ素・粉体・焼付け)で 長期安定 を狙う設計が一般的。
※設計仕様・前処理・立地条件で耐久差が大きく出ます。
重要:同じ塗料でも「前処理の質」「膜厚」「乾燥/焼付条件」「部材形状」で寿命は大きく変動します。
🔍 耐久性を左右する5つの要素
- 前処理・皮膜化成処理の品質
密着不良は劣化の近道。均一な皮膜化成処理(ノンクロメート等)が土台になります。 - 塗料樹脂の選定
耐候性重視=フッ素/粉体、バランス重視=アクリル、など用途に合わせる。 - 膜厚と硬化条件
規定膜厚・適正硬化(焼付け含む)が出ていないと、早期劣化や光沢低下につながります。 - 形状・設計
エッジやシャープ角、凹部は膜厚が乗りづらい。治具・塗り回し設計でカバー。 - 環境
日射・降雨・塩害・薬品・摩耗。立地条件の見極めとメンテ計画が重要。
🧼 長持ちのコツ(運用・メンテの視点)
- 定期洗浄:汚れ・塩分は劣化促進因子。軽洗浄で十分なケースが多いです。
- タッチアップ:キズや端部の露出を早期に手当て。
- 点検サイン:光沢低下/白亜化(チョーキング)/局部錆——早めの再塗装でライフサイクルコストを最適化。
🏭 KISHIMANができること(耐久性×納期)
- 前処理から塗装・焼付・納品まで一貫対応
皮膜化成処理(ノンクロメート)→塗装→焼付け対応→検査→自社配送。
外注・輸送ロスがないから、品質の安定と短納期を両立。 - カーテンウォール/大型フレームの量産精度
専用ブース・治具設計・調色職人の目で、色ムラ・光沢差を徹底管理。 - 現地直送・一時保管
工程末端の“困った”に対応。痒い所に手が届く運用で現場を止めません。
📩 まずは現物・図面・使用環境をお聞かせください
事前に情報をご共有いただき、最適な仕様とメンテ目安をご提案します。
「短納期でも耐久性を確保したい」「大量パネルを均一に仕上げたい」—そんなご相談はKISHIMANへ。
