クロメート加工とノンクロメート加工とは?

クロメート加工とノンクロメート加工とは?

~塗装品質と環境性能を支える前処理技術~

金属塗装の現場では、塗装前の「前処理」が製品の品質を大きく左右します。
その中でも、「クロメート加工」や「ノンクロメート加工」という処理は、塗装工程の中でも特に重要な役割を果たしています。

今回は、この2つの表面処理についてご紹介します。


クロメート加工とは?

クロメート加工とは、金属の表面にクロムを含んだ化成皮膜を形成する処理のことです。
主にアルミや亜鉛、鉄などの金属素材に行われ、以下のような目的があります:

  • 塗料の密着性を高める
  • 防錆性(耐食性)を向上させる
  • 電気部品などの導電性を保ったまま表面保護ができる

クロメート処理は、長年にわたり実績のある処理方法として多くの現場で使われてきました。
しかしその一方で、処理に使用される六価クロムは、人体や環境への有害性がある物質であり、規制の対象となっています。


ノンクロメート加工とは?

こうした背景から近年注目されているのが、「ノンクロメート加工」です。

ノンクロメート処理は、クロメート処理の主成分である6価クロムを一切使わずに塗装の密着性や防錆効果を持たせる、環境配慮型の化成処理です。
主に以下のようなメリットがあります:

  • RoHSやREACHなどの環境規制に対応
  • 作業者への安全性が高く、作業環境が改善
  • 廃液処理の負担が軽減され、コスト面でも優位

今後ますます、環境配慮型のものづくりが求められる中、ノンクロメート処理は製造業全体で標準化が進んでいくと考えられています。


岸萬塗装は「ノンクロメート処理」に対応しています

岸萬塗装では、塗装前処理としてノンクロメート処理を自社設備で対応しています。

お客様の製品に対して、環境負荷を抑えつつ、塗膜の密着性と防錆性を両立する処理を提供することで、製品価値の向上に貢献しています。


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